回復期リハビリ病棟に入院可能な疾患
回復期リハビリ病棟では、病名と、病棟に入院できる期間が決められています。
2020年度診療報酬改定より、入院患者の要件について発症からの期間が削除されました。
できる期間 |
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脳血管疾患等 リハビリテーション料 |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態 | |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | ||
運動器リハビリテーション料 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | |
廃用症候群 リハビリテーション料 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 | |
運動器リハビリテーション料 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 | |
運動器リハビリテーション料 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 |
リハビリテーション(施設別での比較)
施設 | 回復期リハビリテーション | 急性期病院 | クリニック |
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入院期間 | 60〜180日 | 症状等により様々 | なし |
リハビリテーション時間 | 1日最大3時間 | 1日平均20〜40分 土日祝日が休みであったり午前午後の制限があったりします。 |
1日平均 約20〜40分 |
リハビリテーション内容 | 在宅への復帰、社会への復帰を目指して集中的なリハビリのプログラムを組みます。リハビリ専任のスタッフが充実していることに加えて、1日のリハビリ時間と入院期間が長い為、手厚いサポートを受けることができます。 | 命の危険を脱するための治療を終えて後遺症の軽減、安静による筋力低下、心肺機能低下等を防ぐことを目的としたリハビリが中心です。 | 突発的なけがや慢性的な症状や障害に対して通院形式でリハビリテーション を行います。 |
全面的に多職種が連携してサポートしています。
厚生労働省により、リハビリを行う時間は1日最大9単位=3時間(1単位=20分)までと長時間認められています。
当院では、患者様の体への負担を考慮しながら、長時間リハビリを続けるのが難しい状態のときは1回のリハビリ時間を短くして数回に分け、長時間頑張れそうなときには、複数回行うなど組み合わせて行います。
また回復期リハビリテーション病棟のメリットは最大3時間のリハビリ訓練だけでなく、起床時から就寝時までの間、食事や着替え、歯磨きや整容、排せつなど日常的な動作も含めた生活そのもののリハビリが受けられることです。
加えて夜間の排泄時の補助なども含めた24時間の手厚い看護も受けられ、患者様が安心して自宅へ帰れるように全面的に多職種が連携してサポートしています。
回復期リハビリ病棟の入院から退院までの流れ
チーム医療
チーム医療とは、一人の患者様に複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアに当たることです。
患者様やご家族様の目標の実現に向けてサポートしていきます。